変革のリーダーシップ

ここのところDX関連のプロジェクトなどで、活動の進め方に苦労することが多かったので、仕事の進め方の参考になればと思い、この本を読んでみた。

リーダーが育つ変革プロジェクトの教科書

リーダーが育つ変革プロジェクトの教科書

 

 またケンブリッジコンサルタントの方の著作だが、変革プロジェクトの実際の現場で求められる「スキル」はどのようなものかということを考えるのに有益な書籍であった。

 

かなり泥臭い現実や経験を踏まえて書かれているので、カッコよいDXの進め方が書かれているわけではなかったのだが、改めてDXや変革の伴うプロジェクトも他のプロジェクトと本質的な変わりはないと思った。

 

参考になった文章

・オーナーシップは「100%自分1人でやりきること」ではない。逆にスキルの高い人に手伝ってもらってでも、他の組織に動いてもらって、何でも良いのでやり遂げることに責任を持つこと

 

・DXとは新しいテクノロジーを買ってくることではなく、新しいテクノロジーにして組織やビジネスを変えること

 

・社会人になってからも学ぶことに対してセルフモチベートできる人は、それだけで周りの人との競争に勝てる

 

・大人は押し付けよりも、フィードバックで成長する

 

色々と学ぶところは多かったのだが、スキルの階層に関する部分が今の自分には一番参考になる点であった。

 

第3階層:コンセプチュアルスキル 

ビジョンを描く 分析 問題解決 プロセス構築

第2階層:ヒューマンスキル

ファシリテーション、モチベート、コミュニケーション、説得/交渉

第1階層:テクニカルスキル

プロジェクトマネジメント ドキュメンテーション 特定業務の知識

 

結局、より高い視点や人間的な魅力を持てるかどうかが、会社という組織の中で、最高点に達するために必要な能力ということ。これを意識して自分を高めることが出来るか否かが、ビジネスマンとして成功できるかの鍵であると改めて感じた。

 

<<次のアクション>>

- リーダーシップをとるために、コンフリクトや修羅場を自分から飛び込んでいくようにすること