スタンフォード大学 (Stanford University)
9月23日にスタンフォード大学を訪問した。自分にとっては憧れの大学で、今後大学院やいくつかのプログラムへの参加を目標にしていきたいと思っていたので、サンフランシスコ旅行の際に訪問することにした。
サンフランシスコからスタンフォード大学への行き方
サンフランシスコの市内にCaltrainに乗って、Pao Alto駅まで行く。Caltrainは大体1時間間隔位で発車するため、あらかじめタイムスケジュールは押さえておいた方が良い。自分は11:30からのCampus Walking Tourに参加したかったので、9:40過ぎの列車で向かった。チケットの購入も難しくなく、Zone3のチケット(8ドルくらい)を購入すればよい。
Pao Alto駅からは無料のシャトルバスが運行していて、色々な路線が回っている。基本的にはすべてスタンフォード大学構内に行くので、目当ての場所で降りるようにすれば良い。
Campus Tour
Visitor Centerに行くと、参加者が待っており、5分くらい前になると係りの職員が来て説明を行っていた。当日はUndergraduteの生徒がガイドをしてくれ(生物化学の生徒の方だった)、スタンフォードの歴史や、色々な背景について説明してくれた。時間は70分程度で色々と有意義な時間だった。
やはり世界最高峰の大学は規模も、優秀な人材を引き付ける魅力も桁違いだと感じた。また、今後世界で通用する実力を身に着けるためには、自分のような世代の人間も積極的に世界最高峰の知に触れるため、スタンフォードのような教育機関のプログラムを受け続ける必要があると思う。
何年かかかると思うが、CSの修士号取得を目標に自己研鑽に励みたい。
自助論
サミュエル・スマイルズの自助論を読んだ。感想としては、座右の書にしたい一冊となった。
自助論―――「こんな素晴らしい生き方ができたら!」を実現する本 (知的生きかた文庫)
- 作者: Sスマイルズ
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2012/08/16
- メディア: Kindle版
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あくまでも幸せは自らの努力によって勝ち取るもので、他人に頼るものではないと言い切る彼のスタイルに自分は強く共感する。慶應義塾の独立自尊という校是も自分はすごく好きだが、それにも通ずるものがあると思った。
折に触れて何度も読み返して、自分の血肉にしていきたいと思う。
両利きの経営
自分の会社の社長さんがこちらの本を読まれて、クォータリーのマネジメントミーティングでも触れられていたので、読んでみました。結論としては、マネジメントとして、またキャリアの考察にも役に立つ示唆に富んだ内容でした。
イノベーションに対応するためには、既存領域における深化と新規領域を探る探索の二つの観点が必要であるということ。この深化と探索を実行するには相矛盾する二つの領域をうまくマネージする必要があるということ。
この観点はもちろん組織運営においても重要であると思うが、個人のキャリアとしても重要な観点であると感じている。現在自分が持っている強み、マーケットバリューがある領域の深化を行いつつも、世界情勢、技術の変化、人材マーケットの変化に伴い新しい領域にチャレンジする探索活動を常に行っておくことが重要であると思った。VUCAの時代においては、ドラスティックな環境変化に柔軟に対応できる変身能力を養うことが非常に重要である。
また「成長することばかり教えられ、変化することに関しては何も教えられなかった」ことによって、凋落していった企業が多くあることから、状況によっては変化することを第一に考えて行動する必要があるように思う。
両利きの経営は言うがやすし、行うは難しの典型的な理論で、実際に実行するためにはかなりの人間的な泥臭い、感性的な能力が必要になってくると思う。
最近、いろいろな書籍を読む中で、実際の現場でリーダーシップを発揮できる人材というのが、
本当に求められているとひしひしと感じる。
<<次のアクション>>
- 自分のキャリアにおけるイノベーションストリームを考える。
- 自分の組織における深化と探索の項目を考える。
PMPの準備を始める
年末に日本に帰る際の一つの目標としてPMPを取得することにした。もともとプロジェクトマネジメントを強みしたいと思っていたのと、過去よりもかなり安く受験に必要なトレーニングを受けることが出来るということで決めた。
現在のPMBOKはVersion 6なのだが、このVersionで試験を受けられるのは来年の5月末辺りまでらしいということで、一発合格を目指したいと思う。
色々と受験に関する情報を集めてみると、日本語の対策本や模擬試験はあまり役に立たないということだった。そのため、英語で勉強を始めている。Kindle Unlimitedでも読めるので、この本の問題を解いている状況だ。英語は簡易なので、読みやすい。
PMP Exam Master Prep: Learn Faster, Retain More, Pass the PMP (English Edition)
- 作者: Scott Payne,Michael Parker
- 出版社/メーカー: Lean Sigma Corporation
- 発売日: 2018/09/10
- メディア: Kindle版
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結局、最良に近い仕事の型を覚えて、それを応用できるようになることが仕事で成果を出すためには必要だと思う。PMBOKの考え方は冗長なところもあると思うが、型がしっかりしているため、習得する価値はあると思う。
受験まであと3か月程度、なのでコツコツと対策および受験申請を進めていく。
プロティアンキャリア
自分のキャリアを組織に任せるのではなく、あくまでも自分で選び取っていくというスタンスで自分のキャリアを構築したいと思っています。そのためには、「組織の庇護」から抜けて、あくまでも自分の実力でキャリアを切り開いていく覚悟と実力が必要だということ。
そのためには、戦略的に「キャリア資産」を蓄積していくことが必要で、その分類や蓄積方法を説いているのがこの書籍だった。
プロティアン 70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア資本術
- 作者: 田中研之輔
- 出版社/メーカー: 日経BP
- 発売日: 2019/08/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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また、何物にも変化をすることができるプロメテウスに倣って、プロティアンキャリアを提唱している。そのポイントは以下の二つのことである。
1.自分を客観的に評価し、自問し、内省し、他者から支援を受ける方法を把握すること
2.常に学び、自分の人生やキャリアの方向性を再構築できる能力を磨き続けること
3年後までに、どんな資本を増やしていくのか
5年後までに、増やすべきビジネス資本は何か
10年後までにどんな社会関係資本を蓄積しておきたいか
プロティアンキャリアの行動指針
- 独自の唯一無二の価値をつくる
- 自分で目標を設定して挑戦し、成功体験を重ねる
- 思うような結果が出ないときには、冷静に失敗を分析する
- 他人の価値観ではなく、自分が何を大切にするのかというアイデンティティを磨く
- 専門性を深めながらも、同時に特定の専門性に固執しない
- 同業者のネットワークの中だけに埋まらない
- 異業種とのネットワークを意識的に作る
- 組織に属しながら、外部との社会関係資本を形成する
- 求められた環境に適用できるよう、自分のキャリアを更新する
- 限られた時間内の生産性を高める
- 組織や市場、社会を分析し、変化に適用するアダプタビリティを磨く
- 消費ではなく、戦略的な自己投資でキャリア資本を貯める
Life Shitのなかでも語られていたが、無形資産をどのように認識し、蓄積していくかは非常に重要であると思う。
生産性資産:所得を増やすのに役立つ資産 スキルや知識
活力資産:肉体的・精神的な健康と幸福 健康、友人、パートナー、家族
変身資産:自己を変革させる意志と能力 自己理解、人的ネットワーク(外部)
また、キャリア資本の中で経済資本の他に、ビジネス資本、社会関係資本の二つに触れており、この二つを継続的に蓄積していくことが必要であると説いている。
ビジネス資本:ビジネスリテラシー、ビジネスプロダクティビティ、ビジネスアダプタビリティの3つに分類。ただ、最も重要な点は目の前の仕事に没頭出来ているかどうかということ。
キャリアを高めていくため、どのような必要要素があって、現状はどのような状況なのか、また今後どのようにしていく必要があるのか、しっかりまとめていく必要があると思う。転職活動を開始する中で、見直しをしていこう。
<<次の行動>>
本の読み方をアップデートする。以下のことを意識する。
・どんな内容が書かれているのか (内容理解力)
・もし著者に会ったら、どんな感想を伝えるか(コメント力、質問力)
・なぜこの本がいま、売れているのか(市場分析力、社会洞察力)
キャリア資本の棚卸と3,5,10年後の構想
データ管理
高度なデータ分析やdashboardづくりがもてはやされているが、その前段階であるデータ管理がいかに重要か感じるこの頃だったので、この本を読んでみた。
データ管理は戦略である DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー論文
- 作者: レアンドロ・デールミュール,トーマス・H・ダベンポート
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2019/06/06
- メディア: Kindle版
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AIGの最高データ責任者などが書かれた論文なのだが、なかなか参考になった。とくに、SSOT(Single Source of Truth)およびMVOT(Multi vewrsions of Truth)というコンセプトでデータ管理の在り方を定義し、そのうえで、企業のデータ管理における防衛型と攻撃型というアプローチを設定しているのはデータ管理の手法を考える上で有益であった。
SSOT : あらゆる重要データに関する唯一の正式な原本を格納する論理レポジトリで、しばしばクラウドベースの仮想空間が用いられる。SSOTは正確な情報の様々な派生を生み出す源。
MVOT : 事業固有の方法でデータを変換すること。関連性と目的を与えられたデータ。
データレイクを考えるときにSSOTの要素を特に考えはするが、どのようにMVOTを実現させるかという視点がないと、結局は個別最適された別のソリューションを利用されてしまう危険性がある。この点はUsabilityとの兼ね合いにはなるが、肝に銘じておくべき点だったと思った。(自分が企画したデータレイクの反省もかねて)
ビジョンを考える
人としてもそうだし、組織の中で役職を得ていくためにも、ビジョンを明確化できるかどうかが非常に大切であると思う。ただ、ビジョンというと何かフワフワした掴みどころのないものようなところがあるので、論理的に整理をしたく、この本を読んでみた。弊社の掲げるビジョンも参考に挙げられていた。
ビジョンに伴う様々な言葉の定義についても明確にされていた。
ビジョン 未来像 自らが生み出しえる最高の公共的未来像
ミッション 使命 自らに課した達成すべき取り組み
コンセプト 実行原理 取り組みのための新しい実行原理
バリュー 価値基準 取り組みにおいて優先すべき価値基準
アイデンティティ 自己規定 自らの資質に基づくあるべき自己像
ビジョンのもつ性質として、3つの点が挙げられていた。この性質を捉えられるかどうかがClearなVisionを作る上で重用であるが、やはり公共の夢というキーワードは肝であると思う。
- 自ら心から達成したいと願う未来像であること
- 「公共の夢」として人々を巻き込む力があること
- 未来への洞察と自らの信念の上に作らていること
また、「企業は工器」という視点は、企業のビジョンを考える上で前提となる思想であると思う。必ずしもこのような意識がすべての企業にあるわけではないのだが、この思想のないビジョンは近江商人の3方良しの思想に近づくことは出来ないだろう。
自分がマネージしている組織のビジョン、また上の階層の組織のビジョン。共に残念ながら欠如している状況なので、自らの組織のHistoryおよび取り巻く環境、求められるものを意識しながら10月末までを目途にまとめていきたい。
<<次のアクション>>
・自分の組織のビジョン策定を10月末までに実施する。