IT部門の仕事

会社のITはエンジニアに任せるな!

 

ケンブリッジテクノロジーパートナーズの白川さんが書かれた『会社のITはエンジニアに任せるな 成功率95.6%のコンサルタントがIT嫌いの社長に教えていること』を読んだ。かなり前に買った本だったのだが、今の立場(Business Relationship Management / Manager)になって読んでみるとまた新しい気づきがあった。

 

 

基本的に、会社の経営者や業務担当者ーはITのプロジェクトやコスト構成についてきちんと理解しているわけではない。そのような中で、ITエンジニアとしては理不尽に思うような要求を色々と言われることが、現職としても、多いのだが、そのような状況をどのように解決&改善していくことが出来るかのポイントを解説したあった。

また、現在の自分の立場と重なるのだが、経営者、業務担当者、IT担当者の間に立って仕事を進めていくことの難しさ、歯がゆさ的なものを理解されてのアドバイスが多かった。

その中で、ITコストの高さをどのように抑えるかというアドバイスがあったが、業務担当者の視点と経営者の視点、それぞれの正しさを理解しつつ、最終的には経営者の視点でコストを抑えることが重要であるという指摘は、単純ではあるがきちんと実行する必要がある点だと感じている。

ITコストを抑えるための施策

1. 本当に欲しいものだけを選ぶ

2. 手作りではなく、既存のものを買ってくる

3. 業務とITをシンプルにする

>> 経営視点で歯止めをかける

 

また戦略を考える立場としては、「全社戦略とIT戦略はニワトリとタマゴ」の関係にあるという指摘もなかなか鋭かった。

 

「全社戦略にもとづいて、ITを作っていく」というケースと、「ITの進歩により、全社戦略自体が変わる」「全社戦略が不明確で、IT戦略を考える際の参考にならない」というケースの両方があり得ます。自分の会社がどちらなのか、業界や企業の発展段階によって変わるのです」

 

自分の職場でも、事業の方向性は示されることは多いが、それがIT戦略策定の役に立つケースは非常にまれな場合が多い。その場合は、ITによって、どのようにビジネス貢献を行っていくことが出来るか、現在のITの課題は何かを自分で設定し、ビジネス部門を巻き込んでいく必要があると思う。

 

<<今後取り組みたいこと>>

まずは現在の部署の中期計画策定を真剣に行い、成果物を作成していくことから始めるようにしたい。